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SSenstone 韓国発の「次世代認証ソリューション」日本市場を足がかりに世界展開も視野
2017/04/26 09:00
週刊BCN 2017年04月17日vol.1674掲載


成政学
事業開発マネージャー
さらに、同社がStonePASSのセキュリティ性能を担保するコア技術として打ち出しているのが、「2-Way Dynamic Key Matching」という技術だ。成マネージャーは、次のように解説する。「例えばID/パスワード認証なら、多くの既存サービスはログインIDとパスワードをクライアントからサーバーに送信し、サーバー側で認証する一方向の認証方式といえる。これに対して2-Way Dynamic Key Matchingは、動的に都度変化する利用者認証キーを使って、毎回サーバー側とクライアント側を双方向でマッチングする。そのため、フィッシングサイトに飛ばされて情報を抜き取られることもないし、ハッカーのサーバー攻撃への耐性も非常に強い」。
この技術は、韓国で特許を取得済みで、現在、日本、中国、シンガポール、米国、EUの5か国・地域で特許を申請中だという。また、「FIDO(オンラインでの安全な認証の標準化などを進める非営利団体)認定を取得しているほか、FISC基準への適合証明の取得も進めている」(成マネージャー)。日本国内では、電通国際情報サービス(ISID)のコンサルティングを受け、市場の開拓を図る。まずは、ISIDを含め、大手SIerの案件にStonePASSをOEM提供するビジネスモデルで、銀行、証券会社を中心に顧客基盤を広げていく方針だ。
SSenstoneは、2015年11月の設立以来、1年間で約6億ウォン(約6000万円)を売り上げるとともに、6億ウォンの資金調達も行っている。17年の目標売上高は20億ウォン。成マネージャーによれば、「次のラウンドではさらに20億~30億ウォンの資金調達ができそうで、これを日本や米国に投資したい。ここで導入事例ができれば、他の国・地域でビジネスを拡大するための大きな基礎になる」とのことで、日本市場での業績拡大を、グローバル展開への足がかりにしたい考えだ。(本多和幸)
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