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週刊BCN、ベリタステクノロジーズと共同でバックアップセミナーを開催
2017/03/08 16:55
ベリタステクノロジーズの倉田修・専務執行役員は、「バックアップを変える~ベリタスはこんな未来を目指します~」と題し、自社の技術などを紹介した。同社は1989年に発足。バックアップ、ファイルシステム、ベリタスクラスタなどを展開し、その後、シマンテックに買収された。だが、2016年、完全に分離独立し、いまの体制になった。「日本市場にバックアップソフト『Backup Exec』の投入を開始してから20周年を迎えた」(倉田専務)という。
同社は500件以上の特許を保持し、バックアップアプライアンスも100万テラバイト分を出荷した。データバックアップの世界シェアで4割を獲得している。倉田専務は「当社の調べでは、企業で蓄積するデータうち15%が重要なデータになっている。このデータを守るため、情報の保護、情報の可用性、データの可視化・洞察の方向性で製品を増やしていく」と、今後の方向性を示した。さらに倉田専務は、「バックアップ・リカバリソリューションベンダーからデジタルトランスフォーメーションを支援する総合情報管理のベンダーへ変革する。AWS、Azureに続き、Googleとの提携を実施し、クラウドへのコミットを強化している」とした。
パートナー営業統括本部で責任者を務める倉田修・専務執行役員
続いて、同社主力製品のBackup Execを担当する、テクノロジーセールス&サービス統括本部セールスエンジニアリング本部の小川達彦・プリンシパルスペシャリストSEは、「クラウド時代のバックアップに必要なのは総合力です!~オンプレ、クラウドからランサムウェア対策まで~」をテーマに講演した。小川スペシャリストSEは、「仮想環境やクラウドでスナップショットやイメージバックアップをする。だが、本当にそれで顧客の要件に応えられているでしょうか」と、問題を提起したうえで、「丸ごとのバックアップやSQLサーバーのトランザクションだけバックアップを取りたいなど、要件がさまざまに異なる。保存先の選択肢も増えている。スナップショットやイメージバックアップだけで対応できない」と語った。
小川達彦・Backup ExecプリンシパルスペシャリストSE
そこで、紹介したのが、中堅中小市場向けデータ保護ソリューション「Veritas Backup Exec 16」だ。同製品は、物理環境、仮想環境、クラウド環境で幅広いプレイヤーと連携し対応している。小川プリンシパルスペシャリストSEは、「物理、仮想、クラウドの各環境にエージェントを入れるだけで、物理環境と同じ操作性で運用が可能だ」と説明した。
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