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ジョイゾー 完全定額制の明朗会計が高度な開発案件にも対応 定額制SIに新料金プランを追加
2017/03/02 09:00
週刊BCN 2017年02月27日vol.1667掲載
四宮靖隆代表取締役(左)、四宮琴絵氏
ジョイゾーといえば、kintoneを活用して業務システム開発を「来店型+ワンプライス39万円」で提供する「システム39(サンキュー)」が看板のサービスである。同サービスでは、まず2時間のヒアリング(業務分析)を行い、その場でシステムを構築し、以降はアジャイル型で完成させていくというもの。低価格でかつ定額であることが注目されて、サービスインから2年間で70案件を超える実績を残している。ジョイゾーとしては、システム39をさらに伸ばしたいところだが、最近はカスタマイズ案件が増えているという。
「kintoneは扱いやすいことから、業務部門でシステムを構築するケースが多い。ところが、ニーズによってはkintoneの基本機能では対応が難しいケースが出てくるため、出来上がったシステムに対するカスタマズで当社に声がかかるケースが増えてきた」と、四宮代表取締役は顧客ニーズの変化を説明する。ジョイゾーは、これまで1週間20万円のカスタマイズし放題プランを提供してきたが、内容によっては長期間となるなど、トータルコストを把握しにくいため、新たにカスタマイズ案件も明朗会計にした。
追加した新料金プランは、次の四つ。一つめは「システム59」(通称:悟空)。新規システム開発なしのカスタマイズに特化したサービスで、3機能まで59万円で対応する。二つめは「システム109」(通称:特急)。システム39とシステム59の組み合わせに、「オリジナル画面」「オリジナル帳票出力」「バッチ処理」という拡張カスタマイズを一つ選択できる。その他、案件規模の大きさにあわせて「システム190」。「システム390」を用意している。
いずれの料金プランも、2時間の業務分析を無償で提供。「独自の画面も、まずは本当に必要かどうかからユーザーと一緒に検討する」と四宮琴絵氏。ヒアリングをベースに最適なプランを提示する。
ジョイゾーが目指したのは、業務システム開発の“脱人月”。案件数で料金が決まる定額プランは、システム開発のあり方にどのような影響を与えるのか。kintoneとの相乗効果にも要注目である。(畔上文昭)
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