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エヌビディア バイスプレジデントが講演「マーケティングにチャンス」
2017/02/22 09:00
週刊BCN 2017年02月13日vol.1665掲載
ボブ・ペティー
バイスプレジデント
VRやAR(拡張現実)の市場規模は、各種調査で右肩上がりが続くと予想されている。ペティー氏も「2025年までに850億ドル規模の市場になるとほとんどの人が予測しており、このうち700億ドルがビジネス向けだ」と述べ、製造業などですでにVRの活用が進んでいると説明した。
そのうえで「VRはただ単に『つくる』という部分だけで使っているのではなく、売り上げを伸ばすマーケティングの分野で使われ始めている」とペティー氏。「これから先は、VRでものができて、買い物もできるようになる。今できることだけに目を向けるのではなく、2、3年後に何ができるかを考えてほしい」と呼びかけた。
VRの最新事例については、図面なしでレース用の車のデザインに取り組んでいることや、米国の本社屋の建設に活用していることを紹介。将来の見通しに関しては、「別々の場所にいながら、同じ場所で話をしているような感覚を覚えるVRが必要だと思う。その方向に向かって研究を進めている」と語った。
一方、「人間が自分で得られる視野角はまだ実現できていない。目と目の間の距離や、焦点深度といったことが今後の課題だ」と説明。映像の遅延や不自然な音の聞こえ方で気分が悪くなる「VR酔い」を防ぐことも課題との認識を示し、映像や音だけでなく、触感も追求し、より現実に近いVRの開発を目指すと強調した。
イベントでは、HTC Nipponとグラフィソフトジャパン、Z-Up Research、SCSK、OPTIS Japan、ボーンデジタルの計6社が、最新のVRソリューションについて紹介した。実際にVRが体験できる展示コーナーもあった。(廣瀬秀平)
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