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日立製作所 統合システム運用管理ツール「JP1」の最新バージョン 企業のデジタルビジネスを支援
2017/02/22 09:00
週刊BCN 2017年02月13日vol.1665掲載
まず、JP1の中核製品であるジョブ管理「JP1/Automatic Job Management System 3」を強化。ウェブコンソール画面上で、新たにガントチャートの表示が可能になり、業務の進捗状況や遅延の有無などを可視化。過去の実績との比較も容易になった。ほかにも、外部サービスと連携する「REST API」の対応範囲を拡充。サーバーリソース増強への対応も強化し、エージェントの増加を自動的に認識して、ジョブの定義を修正することなく、全エージェントでジョブを同時に実行できるように
なった。
また、システム障害発生時の原因を分析する「JP1/Operations Analytics」の強化も実施。サーバーやストレージ、ネットワークなどに加えて、新たにジョブ実行基盤やデータベースといったミドルウェアの構成も把握できるようになったことで、システム全体の健全性把握や、障害発生時における迅速な対応を支援している。
さらに、業務システム運用の最適化を図るため、新たに「運用最適化ソリューション」を提供する。これは、定型業務の運用プロセスの標準化や自動化によって運用を最適化、顧客の運用担当者の業務負荷や人的ミスの低減を図る。また、システム運用部門の継続的な業務改善をサポートするため、利用部門からの要求件数、作業遅延の有無、期限の順守率など、設定した運用に関するKPIを可視化するポータル画面を用意した。なお、同ソリューションの実行基盤としては、昨年7月に協業を発表したServiceNow Japanが提供するITサービス管理のクラウドサービス「ServiceNow」を活用している。
加藤恵理
IT基盤ソリューション本部
基盤インテグレーション部/
JP1ビジネス推進センタ
主任技師
そして、今回の最新版で「デジタルビジネスを支える運用管理へと進化した」と語る加藤主任技師。次期JP1の構想についても言及し、「IT×OTの運用最適化」「機械学習やビッグデータ技術の適用による障害対処の高度化・自動化」などの考えを明らかにした。(前田幸慧)
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