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シリコンバレーの製品も登場、CSAJが第121回目のアライアンスビジネス交流会を開催
2017/02/14 17:17
最初に登壇したのは、メタテクノでビジネスイノベーション部に所属する山野俊彦技術主査が、「プリンタの監視と分析サービスによる企業内の印刷コスト最適化」をテーマに、複合機・プリンタの全体最適化やコスト削減を実現するNetaphor Software製の「SiteAudit」を紹介した。「ほぼすべてのメーカーと機種の混在環境でも、正確な監査を実現できる」と、マルチベンダーで対応できると強調した。
同製品は、印刷出力に関連する課題を見える化し、コスト削減や印刷業務の効率化に向けた解決策を見い出す。例えば、枚数分析や期間内のコスト把握、エラーや消耗品交換の自動記録、ダウンタイム、消耗品残量などが把握できる。山野技術主査は「プリンタコストの一元管理を必要とする課題のある企業向けに販売したい。機器の入れ替え時にトタールコストなど正確に知る目的で利用できる」と、複合機のOAディーラーやメーカーとの販売提携を求めた。
メタテクノの山野俊彦主査
続けて、ダブルフロンティアの八木橋裕代表取締役が「シリコンバレー最先端ITソリューション群の日本市場展開アライアンスのご提案」と題しプレゼンをした。同社は、米国のシリコンバレーで生まれ、世界進出をねらうITベンダーの製品を日本市場に提供している。八木橋代表取締役は、三つの商材を紹介した。
まずは、メルセデスベンツにも採用されたリアルタイム位置情報シェア「Glypse」をデモを交えて説明。八木橋代表取締役は、「このソリューションのAPI/SDKを提供しているので日本向けに開発できる」と、法人用途やコンシューマ向けのスマートフォン向けに応用できることを訴えた。
二つ目は、次世代仮想デスクトップ「Workspot」を紹介した。スマートフォンなどの端末から企業内のサーバーにセキュアにアクセスするセキュリティ商材という。「VDIは、VMwareやCitrixが知られるが、初期導入コストなどの障壁があるが、同製品は、設備投資が不要で安い」(八木橋代表取締役)とアピールした。最後に、スマートフォン向けのロック画面(ロックを解除して画面を開いた瞬間)に広告を表示するアプリ「UNLOCD」を紹介。八木橋代表取締役は、「海外では、通信キャリア向けに提携を進めている」と述べた。
ダブルフロンティアの八木橋裕代表取締役
3社目は、ユビキタスで事業本部コネクティビティ事業部に所属する森下優事業企画部マネジャーが「IoTクラウドプラットフォーム『dalchymia』のご紹介」と題して、自社基盤を案内した。森下マネジャーは、「エネルギー事業者や介護・ヘルスケアなどサービス事業者や、ユーザー系の製造部門へIoTを提案し外販も検討したいSI事業者が増えた。ただ、データ収集や制御、無線通信などのノウハウが不足している可能性があるので、組込みベンダーの当社が同基盤を利用して支援する」と語った。
dalchymiaは、モノやデバイスとクラウドをつなぐ部分を組込み制御技術で実現する基盤で、デバイス遠隔制御やデバイス認証機能などを実装している。「IoTサービスの検討から商用化までを短縮化し、アプリを顧客に提供できる」(森下マネジャー)と、動作検証やデバイス同士の連携など面倒な作業が不要で簡単に実証実験ができることを強調した。
ユビキタスの森下優マネジャー
最後は、AOSデータの甲田了介営業パートナー第2営業部課長が「簡単・低価格・セキュリティ第一のCloud Backのご紹介」と題しプレゼンした。紹介したのは、米国のサービスである法人向けの全自動クラウドバックアップ「AOSBOXBusiness」だ。同サービスは、世代管理で暗号化される前の状態に復元できる。甲田課長は「安価でありながらも、データ用途に応じクラウドの保存先を選択でき、チェックを入れるだけで設定が完了し、AWS環境を採用し3重の暗号化を適用している」と強調した。
同サービスは、AOSデータが国内総販売代理店となっている。「パソコンやサーバーのデータを自動でバックアップするので、バックアップの取り忘れがない」(甲田課長)と述べたうえで、ランサムウェア対策として利用を拡大したい考えを示した。(谷畑良胤)
AOSデータの甲田了介課長
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外部リンク
コンピュータソフトウェア協会=http://www.csaj.jp/
ダブルフロンティア=http://wfrontier.jp/