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NECネッツエスアイ 上流工程の幅を広げるOpenStackの多様なニーズにきめ細かく対応
2017/02/08 09:00
週刊BCN 2017年02月06日vol.1664掲載
中村雄二
プロジェクト担当課長
さらに、日本仮想化技術とデータセンター(DC)事業者のブロードバンドタワーと共同で開設した「OpenStack共同検証ラボ」を活用することで、「顧客のOpenStackに対する要求にきめ細やかに対応」(同)してきた。OSSのOpenStackは、さまざまなディストリビュータから提供されており、顧客によっては特定のディストリビュータやバージョンでの動作確認を必要とする場合がある。NEC本体では対応しきれないきめ細かなサービスをNECネッツエスアイと日本仮想化技術、ブロードバンドタワーの3社協業で実現する枠組みを構築。
この1年間を振り返ると、大手通信キャリアからソフトウェア開発ベンダーに至るまで多くのユーザーが共同検証ラボを活用し、NECネッツエスアイのOpenStack事業の活性化につなげてきた。NECネッツエスアイでは、2016年から3年間の累計で20億円規模をOpenStack関連事業で売り上げる計画を立てており、今後も上流工程やコンサルティング、先端技術の研究開発(R&D)の領域での協業に力を入れていく方針だ。
SIerは顧客の課題解決を目的として、顧客が求めるものを重視するあまり、先端技術のR&Dは、後追いになってしまう傾向がある。こうしたSIerの“弱点”を補完する狙いも含めて、NECネッツエスアイでは専門的な知見をもつ企業との協業を引き続き活発化していくものとみられる。(安藤章司)
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