アプレッソ(小野和俊社長)とテラスカイ(佐藤秀哉社長)は、クラウド型データインテグレーションサービス(iPaaS)として「DataSpider Cloud」の提供を1月22日に開始する。両社の強みを生かして共同開発した同サービスを武器に、グローバルを含めたiPaaS市場で主導権を握る。
DataSpider Cloudは、アプレッソが開発したデータ連携ソフトの「DataSpider Servista」をベースに、クラウド型データ連携サービス「SkyOnDemand」を提供するテラスカイの技術力が加わることによって、柔軟性、安全性、拡張性のあるクラウド型データインテグレーションサービスに仕上げた。DataSpider Servistaは、システムの接続方法やフォーマットの違いを意識することなく、簡単にデータ連携が可能なEAIソフトとしてユーザー企業が2800社を超える。一方、テラスカイはクラウドとの連携に特化したSkyOnDemandで国内トップレベルのiPaaSベンダーとして名を馳せている。
アプレッソの小野社長は、「テラスカイとタッグを組むことで、グローバルiPaaSのリーダーを目指す」と意気込んでいる。テラスカイの佐藤社長は、「調査会社では、iPaaS市場で当社をニッチプレイヤーとして位置づけている。アプレッソとのパートナーシップによって、さらに使いやすさを追求したサービスを開発できたほか、(アプレッソの親会社である)セゾン情報システムズの販売網を活用してグローバル展開が実現できる」とアピールしている。
企業によるクラウドサービスの導入が進むなか、システムやアプリケーションとのデータ連携ニーズが高まりつつある。加えて、クラウドサービス間のデータ連携を求める声も出てきている。「このタイミングでサービスを提供することに踏み切ったのは、ユーザー企業からの問い合わせが非常に多くなってきたから」とテラスカイの佐藤社長はサービス開始の背景を語る。
販売網は、アプレッソが主管となって、テラスカイやセゾン情報システムズ、NTTソフトウェアなど。アプレッソとテラスカイでは、初年度500社の導入を見込んでいる。(佐相彰彦)