ニュース
米シトリックス、「Citrix Summit 2017」で新製品や新機能を披露、「Citrix Can」がカギ
2017/01/11 11:05
シトリックスの主力の一つといえば、「XenApp」「XenDesktop」「XenMobile」「XenServer」などの「Xenファミリー」だ。アプリケーション製品などのマーケティングを担当するカルバン・シュー バイスプレジデントは、「これまでXenファミリーで、さまざまな機能を提供してきた」と前置きしたうえで、「実に顧客の30%が新機能をすぐに採用してくれる」とアピールした。
カルバン・シュー バイスプレジデント
また、HCI(ハイパーコンバージドインフラ)関連の新たなパートナープログラムとして「Citrix Ready HCI Workspace Appliance Program」の提供を開始し、すでに米HPE(ヒューレット・パッカード・エンタープライズ)がプログラムに参加したことを今回のイベントで発表している。米HPEでは、アトランティスとのパートナーシップで実現したHCIに、シトリックス製品を組み合わせて提供することを計画しており、米シトリックスにとっては、「Win new customers」を実現する製品となる。
「Win with cloud」という点では、マイクロソフト製クラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」との連携だ。2017年上半期中に、「XenApp Essentials for Azure」「XenDesktop Essentials for Azure」「XenMobile Essentials for EMS」の提供を予定している。「Secure it all」では、Windows 10へのマグレーション促進、ゼロデイ攻撃対策を実現する「XenServer with BitDefender」の提供などを進めていく。
このほか、法人向けオンラインストレージ「Citrix Sharefile」やネットワーク関連の「Citrix NetScaler」でも新機能の発表があった。「Winning Together」を実現する製品・サービスの提供を次々と発表し、他社には真似ができないことから、登壇者による「〇〇(競合)にはできない」という合図で、聴講者が「Citrix Can」と叫ぶというやり取りがあった。これにより、会場が熱気に包まれていた。(佐相彰彦)
団扇を上げて「Citrix Can」と叫ぶ聴講者
- 1
関連記事
米シトリックス、「Citrix Summit 2017」に約4000人のパートナーが集結
「Citrix Summit 2017」でタタリノフCEOが登壇、キーワードは「Winning Together」