ニュース
ティントリジャパン 仮想化環境用ストレージでデータ保護と分析機能を強化 企業のクラウド利用拡大に対応
2016/12/14 19:15
週刊BCN 2016年12月05日vol.1656掲載
同社のレプリケーション機能「Tintri ReplicateVM」では従来、最短1分間隔でセカンダリストレージにデータを転送する機能をもっていたが、障害発生時には管理者が明示的にリカバリ処理を行い、仮想マシンを再起動する必要があった。今回新たに搭載された「Synchronous Replication」機能を利用すると、間隔をおくことなくリアルタイムでのデータ複製が可能となるほか、プライマリストレージでトラブルが起きた場合セカンダリ側へ透過的な切り替えが行われるため、システムのダウンタイムが発生しないのが特徴。
また、これまでデータの複製先は1か所に限られていたが、新機能の「1-to-many Replicaton」を利用すると最大4地点への同時レプリケーションが可能となり、広域災害への備えを強化できる。Synchronous Replication、1-to-many Replicatonとも、現在ReplicateVMを利用しているユーザーにはそのライセンス内で利用可能な機能として提供される。
また、新たに提供する分析サービスでは、これまで6年にわたり蓄積してきた約2000台の同社製品の稼働実績データをもとに、ストレージ使用傾向の予測を無償で提供する。これまでも同社では「Auto Support」の名称で、ストレージ製品に搭載されるHDDやSSDの故障を予兆する事前的な障害対応サービスを提供していたが、今回これを発展させた。仮想マシン単位または特定のアプリケーション単位で、ストレージの使用量や性能が今後どのように変化するかを、最長で18か月先まで予測できる。トラブルへの事前の備えを強化できるほか、投資計画の立案、予算獲得のための資料としても活用できる。
副社長
- 1