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冨田勲氏の追悼公演 3Dキャラとの“共演システム”を実装
2016/12/07 19:15
週刊BCN 2016年11月28日vol.1655掲載
冨田氏は、シンセサイザー演奏の先駆者としても有名だ。クリプトンの創業者である伊藤博之代表取締役は、「私がシンセサイザーに興味を持ち始めた高校生の頃に冨田先生の音楽に初めて触れた。とても未来的で、格好よいと感じた」と、憧れの存在であったと話す。
代表取締役
冨田氏との最初の共演が決まったのは、「イーハトーヴ交響曲」の歌手兼ダンサーとして初音ミクが2012年に起用されたときだった。 今回の公演「ドクター・コッペリウス」のなかでも、初音ミクが登場し、人間のバレリーナとともにダンスを踊っている。実在しない3Dキャラクターを舞台に登場させ、楽曲に合わせて歌い、ダンスを踊るシステムは、クリプトンが独自に開発してきたものだ。
同システムのカギとなるのは、「他の演奏者やダンサーと同じように、指揮者の指揮に合わせて初音ミクが歌ったり、踊ったりするインタラクティブ(双方向性)にある」。クリプトンでは、今後も、3Dキャラクターと演奏、ダンスを融合させる技術の開発を進めていくことで、舞台における新しい表現手法の発展を目指していく。
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