NHNテコラス(稲積憲社長)は、新たに「TECHORUS SECURITY」ブランドを立ち上げ、マネージドセキュリティサービス市場に本格的に参入した。中堅企業をメインターゲットに、3年間で15~20億円の売り上げを目指す。
三輪芳久
執行役員 TECHORUS SECURITYでは、顧客のセキュリティ監視・運用サービスを提供するマネージドセキュリティサービスや、セキュリティ製品の販売保守、コンサルティング、セキュリティ診断サービスなどを提供する。同社ではこれまでも、ITインフラ支援事業を手がけるうえで、顧客の要望に応じセキュリティサービスを提供してきたが、「顧客の情報セキュリティ対策ニーズが増加している。当社のITインフラ支援のノウハウを強みに、ITインフラ支援サービスとセキュリティサービスを一元的に提供できる」(三輪芳久・データホテル事業本部兼セキュリティ事業本部執行役員)ことから、マネージドセキュリティ事業立ち上げに至った。
橋本大樹
マネージャー マネージドセキュリティサービスの提供の核となるSOCサービスの運営にあたっては、SecureWorksと協業。「(他のSOCベンダーと比較して)ワールドワイドの情報量が豊富。対応するセキュリティ機器も多い」(橋本大樹・セキュリティ事業部セキュリティマーケティングチームマネージャー)ことが協業の決め手になったという。また、NHNテコラス独自のデータベースセキュリティ製品「Aegis Wall」に加え、さまざまなセキュリティベンダーの製品・サービスを取り扱っている。直近では、三井物産セキュアディレクションの「AWSセキュリティ監視サービス Secured by Alert Logic」をラインアップに追加し、より一層、多くの顧客ニーズに応えられるようにしている。
NHNテコラスでは今後、自社でのSOCサービスの展開を含めたセキュリティサービスの拡充や、セキュリティ人材の育成などに取り組み、ビジネスの強化にあたる予定。(前田幸慧)