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デルのEMC買収が完了、サーバーやストレージは「Dell EMC」ブランドに

2016/09/08 22:02

 米デルによる米EMCの買収手続きが、米国時間9月7日に正式に完了した。統合後の社名は「デル テクノロジーズ」で、年間売り上げ740億ドル(約7兆5000億円)、従業員数約14万人の巨大ベンダーとなる。株式非公開のハイテク企業としては世界最大の規模。

 デル テクノロジーズのビジネスは大きく3つの領域にわけられ、Dellクライアント・ソリューションズ事業、Dell EMCインフラストラクチャ・ソリューションズ事業、そしてVMwareをはじめとする固有企業の事業に大別される。デルのサーバーやネットワーク機器、EMCのストレージやコンバージドインフラは、今後製品ブランドを順次「Dell EMC」へ切り替えていく。DellおよびDell EMCの事業に関しては、Dell EMC Servicesが一貫したサポートを提供する。VMware、Pivotal、RSA、SecureWorks、Virtustreamなどは、EMC傘下の時代と変わらず各企業固有の事業として運営される。


PC事業がDell、インフラ事業とサービスがDell EMCのブランドに再編され、VMwareなどの固有企業は従来通り継続

 両社の統合によりクライアントからインフラ、クラウドまでをカバーする事業ポートフォリオが完成するほか、中小・中堅企業に強いデルと、大企業を主要顧客としてきたEMCの間で顧客基盤も補完的に融合される形になる。

 なお、ブランドは再編されるものの、日本法人のデルおよびEMCジャパンは事業を継続し、従来の製品は従来通り2社から販売される。
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