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ワンツーシーエムジャパン 「echoss Stamp」 スマートフォンに押す電子スタンプ
2016/08/30 19:15
週刊BCN 2016年08月22日vol.1641掲載
クラウド基盤のO2Oサービスを日本市場で本格展開
スマートフォン端末で認証可能なechoss Stampシステムは、静電気タッチ方式のechoss Stamp(図)に加え、SDKが組み込まれているウェブやアプリ(管理画面を含む)、スタンプを認証する認証センターで構成されている。静電気を通す五つのポイント(接点)間の角度、距離、押される順番で400万通りのパターンができ、パターンの数だけユニークなスタンプをつくり出すことができる。ゼネラルマネージャー
韓国京畿道城南市にある板橋にオフィスを構えている本社は、設立当初からグローバル市場を視野に入れており、日本のほか、台湾や中国にも拠点を設立あるいは設立を予定している。そして、グローバル事業で最も重要な市場として捉えているのが日本市場だ。ワンツーシーエムジャパンは、すでに、NECネッツエスアイやバリューコマースなどパートナー5社を開拓しており、スープストックトーキョーやクリスピー・クリーム・ドーナツ、上島珈琲、サーティワンアイスクリームなどの店舗への導入実績を誇る。システムの特徴について金ゼネラルマネージャーは、「短期間、低コストでシステムの構築が可能だ」とし、ユーザーに合わせたカスタマイズができるほか、スタンプ1個5000円、同社のASPの利用で月額5000円から使用でき、管理画面に店舗写真やクーポン条件などを設定して、気軽に利用できる。
金ゼネラルマネージャーは、「静電気タッチ方式の電子スタンプサービスはグローバル市場で約20社が提供しているが、グローバルで2万以上の商用のアカウント数を保有するのは弊社だけ」と、承認成功率98%にのぼる技術の優位性がサービスの拡大につながったとアピールする。同システムの開発段階では、「サウンドコード方式やNFC、ビーコンなど、さまざまな技術の試行錯誤を繰り返した結果、ユーザーにとって使いやすいスタンプの形にたどり着いた」と、220以上の特許による技術の優位性を強調した。
7月21日には、韓国の朴槿恵大統領が韓国本社を訪問し、技術の優位性やユーザー視点に立ったさまざまなソリューション、また、グローバル進出を一年で果たした実績を高く評価した。日本市場について金ゼネラルマネージャーは、「16年には4万店舗、18年までには20万店舗の導入を達成したい」と目標を掲げ、O2OペイメントサービスやO2Oコマースサービスなど、新しいサービスの拡充でユーザーの拡大を狙う。
(鄭麗花)
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