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Phone Appli ウェブ電話の技術でIoT参入 センサ情報とコラボ
2016/08/18 22:02
同社主力製品のPACDは、ウェブやスマホ、タブレット端末などのデバイスから相手の在籍状況などに応じて、電話やメール、チャットなどで連絡できるウェブベースの電話帳だ。シスコシステムズなどのIP-PBX(電話交換機)などと連携したアプリだが、15年6月にはクラウド版の「PA CLOUD」の販売を開始している。大企業を中心に導入が進み、09年の発売から8年弱で累計ユーザー数は約350社、約60万ライセンスに達した。ウェブ電話帳アプリ市場ではシェア75%を獲得し、No.1になっている(MM総研調べ)。
今年4月には、このPACDのノウハウを生かしIoTに参入。工事現場などで被るヘルメットや服の繊維にセンサを付け従業員の健康状態を管理するシステム「コネクテッド警備員」の提供を開始した。センサから取得した体温や心拍数、頭の傾きや姿勢、動作などのデータをクラウド上のシステムに送信する。現場管理者は、離れた場所から従業員の状況を把握できる。
石原社長は「多くの企業では、顧客情報の管理をメールアプリや個人の名刺管理アプリ、スマホ内の電話帳などでバラバラに管理されている。多くの企業で使われているSansanの名刺情報をPACDに取り込み連携できるため、より一層、顧客の連絡先情報を一元管理できるようになる」と、利用者の拡大を期待する。(谷畑良胤)
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