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DISわぁるど in 四国たかまつ、AIやロボットも登場し2700人以上が来場

2016/07/27 19:12

 ダイワボウ情報システム(DIS、野上義博社長)は7月20日、21日の2日間、地域で開催する最大展示イベント「DIS わぁるど in 四国たかまつ」を香川県高松市の「サンメッセ香川」(http://www.sunmesse.com/)で開いた。今回のテーマは「ICT×地方創生 四国のチカラをICTで活性化」。来場者は2日間で、事前登録の約2000人を大幅に超え、地元のユーザー企業やITベンダーら2700人以上が集まった。展示ブースの内容を紹介する。

 今回のゾーンは「映像・コンテンツ」「モバイル・クラウド」「次世代テクノロジー」「生産性向上」「教育」「セキュリティ」「プラットフォーム」「四国」の8つに分かれ、じっくり商談できる構成にした。また、従来のわぁるどの場合、ITベンダーの製品を紹介するだけの展示も多かったが、今回は「コト」を主に、ソリューションカットでの内容が目立った。

◇「四国」ゾーン
 

STNetのブースでは、データセンター事業者の強みを生かしたソリューションを紹介していた

 展示ゾーンの目玉は、地方創生をテーマにした「四国」ゾーンだ。最大の展示スペースで自社サービスを訴求したのは地元のSTNet。7月1日に提供を開始したマルウェアの活動をリアルタイムに検知し、感染端末を自動遮断する標的型サイバー攻撃内部対策サービス「iNetSec Intra Wall」というPFUのアプライアンス製品と同社クラウドサービスを組み合わせた安価サービスを提案していた。「まずは、セキュリティ対策が遅れている地元に導入を目指し、全国へも波及をねらう」という。
 

アイサイトは、体成分を測定する機器と連携するシステムを提案していた

 スポーツジムなどの施設向けのソフトウェアなどを提供するアイサイトのブースでは、「InBody」という筋肉・脂肪や部位別筋肉量、肥満指標、体成分分析などを15秒程度で測定する機器と連携した体成分分析システム「i☆Scanner」を展示していた。「フィットネスジムやリハビリ施設、医療・福祉関連の施設などへの販売が拡大している」とした。また、これとは別に地域で多い小規模建設会社向けの「建設国保組合システム」も提案し、組合費や保険料などの自動計算で業務改善に貢献するとしていた。

 テック情報は、市町村など自治体向けの「ふるさと納税管理システム」を展示していた。LGWANに対応した他社にないASPサービスで提供するもので、「今年に入り、すでに3団体(自治体)から受注した」という。ふるさと納税に関連する寄附の申込みやクレジット・入金管理、業者への記念品発注など一連の業務の負担を軽減するのが狙いだ。

 このほか、トスバックシステムズがスマホやタブレットで、道路や河川、ダムなどのCCTVカメラの動画をリアルタイムに蓄積してインターネット向けに配信する「画像蓄積装置」を展示していたほか、オークラ情報システムの調剤薬局で使う調剤ミスを事前に防ぐ画像照合による「薬品鑑査システム」や、オーユーシステムの食品の品質情報をデータベースで一元管理する「食Quality」などが出展していた。

◇「プラットフォーム」ゾーン

 「プラットフォーム」ゾーンでは、サーバーやストレージ、パソコン、ルータ、スイッチ、UTMなど、大手ITメーカーのハードウェア製品などを展示していた。デルは、軍用規格の条件を満たす堅牢タブレット「Latitude 12 Rugged」の3モデルを展示し、水に浸けたり、床に落下してテストするなど強靱さをアピールするデモを行い来場者を驚かせていた。「地域では、建設や農業など厳しい環境下で仕事をする企業が多く、興味を示す方が多かった」と、好感触を得ていた。このほか、中堅・中小企業で簡単に導入でき運用が楽なハイパーコンバージドシステム「PowerEdge VRTX」を展示していた。
 

デルのブースでは、堅牢タブレット「Latitude 12 Rugged」を水に浸けるデモを行っていた

 日本オラクルは、データベースの構築やチューニングが簡単なアプライアンス製品「Database Appliance X5-2」を訴求していた。この製品は2Uタイプだが、7月21日には1Uタイプも発表した。「付属のセットアップツールを使えば、90分程度で設定ができる」と、簡単さをアピールしていた。

 SCSKは、ヤマハのVPNルータなどに「LANマップ」という機能を搭載。LANの状態を管理するシステムを提案していた。「地域拠点が多い企業の情報システム担当者が多拠点で、例えば、ループによるLAN環境の障害やネットワーク環境などの状況を“見える化”できる」と説明していた。

 ベリタステクノロジーズは、クラウドに対応した容量課金制のバックアップソフト「Backup Exec 15」を紹介。OSを問わず最新のプラットフォームとアプリケーションを保護しクラウド、ディスク、NASなど多様なバックアップストレージに対応した中堅・中小企業向けとして提案しているが、「オンプレミスの容量を抑え、クラウド側で管理する、といった用途で使えると好評だ」という。

 同じくバックアップ製品を提供するArcserve Japanは、アプライアンス製品「Arcserve UDP 7300 Appliance」を展示していた。「バックアップ製品をインストール済みのサーバーアプライアンスで、バックアップ・復旧を簡単・シンプルにしたいとする顧客向けだ。オンサイト・サポートを展開する協力会社と一緒に広めたい」と話していた。同社はこのほか、サーバーのBCP(事業継続計画)対策、業務継続、データ保護に最適なソリューションを数多く紹介していた。

 このほか、「プラットフォーム」ゾーンでは、日本ヒューレット・パッカードが電子カルテやマイナンバー対策のログ管理サーバーを無停止で提供するソリューションを展示していたほか、レノボ・ジャパンが急増するインバウンド(訪日外国人)に対応するモバイルPOS、フォースメディアが高速・大容量を容易に対応できるQNAP、ティントリジャパンの仮想化スマートストレージ「Tintri VMstore T5000」などを代理店の丸紅情報システムズが紹介するなど、最新製品・サービスが数多く展示され、注目を集めた。
 

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外部リンク

ダイワボウ情報システム=http://www.pc-daiwabo.co.jp/

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