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オプティム 産官学連携で農業用ドローンを開発 自動飛行での害虫駆除実験に成功
2016/07/07 19:15
週刊BCN 2016年07月04日vol.1635掲載
社長
昨年10月、ドローン撮影画像の解析による害虫検出に成功していたが、今年6月には夜間に殺虫器を吊して飛ばすことで、夜行性の害虫を殺虫できることを確認したという。従来は農作業が行えなかった夜の時間を活用できるほか、作物に農薬を直接散布することなく害虫を駆除できるので、農家の負荷軽減と作物の付加価値向上が期待できる。実験は佐賀大学農学部附属アグリ創生教育研究センターの大豆およびサツマイモ畑上空で行われた。
また、ドローンの飛ばせないビニールハウス内や、地面近くの作物の生育状況を撮影するため、自走式全天球カメラ「アグリクローラー」も開発。ハウス栽培のイチゴを撮影し、画像解析によって実や葉の生え方などを調査する実験を行っている。
6月に都内で開催した経過発表会で菅谷社長は「テクノロジーを使って農業を効率化する新たな手法を獲得し、日本の農業が将来に向け競争力を高められる下地をつくっていきたい」とコメント。連携プロジェクトで得られた知見を特許などの形で知財化し、世界に向けて積極的に発信していく方針を強調した。(日高 彰)
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