F5ネットワークスジャパン(古舘正清社長)は、この1年ロードバランサ事業が順調に推移し、とくにサービス事業者向け市場で高いシェアを獲得したことを明らかにした。また、同社のサービス基盤上でDDoS対策やウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)の機能を提供するSaaS型のアプリケーション保護ソリューション「Silverline」が日本企業に初導入され、国内のセキュリティ事業拡大に弾みがついたとしている。
古舘正清
社長 昨年5月に日本法人代表に就任した古舘社長は、1年目の注力点として「新たな技術、営業担当者を雇用し、セキュリティ専門チームを立ち上げた」ことを挙げ、すべてのトラフィックを処理するロードバランサだからこそ実現できる高度な保護機能の訴求が、業績を牽引したとの見方を示した。F5製品はすでに多くの顧客に導入されているため、使い慣れた環境をベースにセキュリティ強化を図れる点が強みとなっている。
また、F5製品を用いてセキュリティ運用サービスを提供する事業者を対象にした「SOCパートナープログラム」を発表。国内では伊藤忠テクノソリューションズ、SCSK、NRIセキュアテクノロジーズ、三井物産セキュアディレクションの4社が初期パートナーとなった。今年中に計6~8社までパートナー網を拡大することを目指す。(日高 彰)