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エプソン、中小企業向け会計クラウドサービスを拡充

2016/06/03 19:12

 セイコーエプソン(碓井稔社長)とエプソン販売(佐伯直幸社長)は6月2日、会計ソフトの新サービスとして、中小企業の会計業務効率化を支援するクラウドサービス名称を「Weplatクラウドサービス」に変更し、6月8日に「Weplat 財務応援 R4」「Weplat 給与応援 R4」「Weplat データ共有サービス」「Weplat 金融機関データ連携」の四つのクラウドサービスを拡充し提供を開始すると発表した。

 エプソンでは従来、中小企業と会計事務所の業務効率化を可能とするクラウドサービスとして「会計Weplat」を提供してきた。今回のWeplatクラウドサービスでは、年間ライセンス料だけで利用できるクラウドサービス「Weplat 財務応援 R4」「Weplat 給与応援 R4」、クラウド上で財務(会計)データと給与データが共有できる「Weplat データ共有サービス」、銀行取引やクレジットカード、電子マネー取引データを自動仕訳化する「Weplat 金融機関データ連携」の四つのクラウドサービスに拡充する。

 Weplat 財務応援 R4とWeplat 給与応援 R4は、従来のパッケージ版で好評だった操作性はそのままに、年間ライセンス料のみで利用できる新サービス。年間ライセンス料には会計事務所とクラウド上でのデータ共有が可能なライセンスと、2期分のデータ保管サービスに加え、通常のパッケージソフト同様の電話サポートも含まれている。

 Weplat データ共有サービスでは、従来活用していた会計データに加え、給与データもクラウド上での共有が可能となった。これにより、顧問先企業側で給与計算をしながら、会計事務所や社労士事務所では年末調整や社会保険の処理を並行して行うことができる。データ共有は、暗号化送受信によりセキュリティが確保されており、情報漏えいの心配はない。クラウド上でデータを共有することで、顧問先企業に出向かなくても、時間・場所を選ぶことなくデータを確認することができるため、業務効率化を支援する。

 Weplat 金融機関データ連携サービスでは、中小企業の銀行取引・クレジットカード・電子マネー取引データなどを、金融機関から取得し、自動的に入出金と支払項目に仕訳を行い、Weplat 財務応援 R4などのエプソンの会計システムに自動取り込みを行う。仕訳入力作業をする必要がないため、会計業務の効率化と迅速な決算書作成が可能となる。

 また、引き続き「Weplat バックアップサービス」「Weplat VPN モバイルサービス」も利用することができる。

 税別価格は、Weplat 財務応援が年額2万円から、Weplat 給与応援 R4が年額3万円から、Weplat データ共有サービスが年額4万8000円(10顧問先)、Weplat 金融機関データ連携は未定。
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外部リンク

エプソン=http://www.epson.jp/