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Yellowfin 新バージョン発売で顧客層拡大 日本市場で右肩上がりの成長続く
2016/06/02 19:12
週刊BCN 2016年05月30日vol.1630掲載
カントリーマネージャー
同社は今年3月末に、最新製品の「Yellowfin7.2」をリリースしており、これがビジネス拡大をさらに後押ししそうだ。林勇吾・カントリーマネージャーによれば、「展示会でYellowfin7.2をご覧になって、導入を即決するお客様も出てきている」という。
Yellowfin7.2の機能改善の大きなポイントは、コラボレーション機能の強化だ。林勇吾・カントリーマネージャーは、「BIプロジェクトが失敗する理由で一番多いのは、利用率が低いままツールが塩漬けになってしまうというパターン。事実、ユーザー利用率は業界全体で20%以下のレベルにとどまっている。これは、ビジネスユーザーにデータの準備や分析をセルフサービスで行うことを強いてきたからであり、ビジネスユーザーはデータアナリストではないということを考える必要がある」と指摘。そのうえで、「BIの活用は、導入組織内のビジネスユーザーとデータのエキスパートであるパワーユーザーが協力してプロジェクトを回していくのが成功のカギ。Yellowfin7.2では、メンバー間の情報共有だけでなく、ビジネスユーザーとパワーユーザー間のタスクの割り振りや進捗管理といった機能も備え、両者がいかにスムーズかつ効果的に協力できるかを考えた」と説明する。
また、「Salesforce」や「Google Analytics」「LinkedIn」「Twitter」「YouTube」といった外部のウェブアプリケーションのデータソースと簡単に接続できるAPIコネクタも拡充した。Yellowfinに接続したいアプリケーションの情報を設定すると、最適なダッシュボードを自動生成する。
「Yellowfinは柔軟な使い方ができるので、エンタープライズ系ではオラクルやSAP、中堅中小向けではTableauやMotionBoardなどと競合している」状況だが、同社はライセンスの形態もサブスクリプションモデルに全面的に切り替えた。林勇吾・カントリーマネージャーは、「年間30万円から使えるスケーラブルな価格体系を用意しており、コスト競争力も非常に高いと自負している。更新率9割以上、売上高は年率2倍以上の成長を目指す」と目標を掲げている。(本多和幸)
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