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ダイトエレクトロン 米イートンのUPS新製品を投入 電源モジュールの活線挿抜に対応
2016/04/28 19:11
週刊BCN 2016年04月25日vol.1626掲載
近年はIT機器が小型化し、集積度が高まっていることから、サーバーラックあたりの消費電力は平均4kVAで設計することが多い。このため最小構成の25kVAモジュールであれば単純計算で約6ラック分、最大構成の200kVAであれば50ラック相当の設備に対応できる。さらに、この電源モジュールは、電源を入れた状態で追加したり、交換したりする「活線挿抜」が可能。システムエンジニアの村田繁氏は、「数あるUPSのなかでも、徹底した標準化、モジュール化をして、活線挿抜に対応している製品は非常に珍しい」と胸を張る。
SIerやデータセンター事業者は、顧客の需要に応じて電源設備を増やしているが、6ラック相当という小さな単位で電源を増やしたり、減らしたりすることで、電源に対する過剰な設備投資を抑えられる効果が見込める。国内販売に先行して、すでに外資系データセンター事業者からの引き合いがきており「順調な滑り出し」(セールスサポートを担当する中田秀和氏)と手応えを感じている。50ラック程度の中小規模のデータセンターや電算室で、拡張性の高いUPSに根強いニーズがあるとみている。
国内市場を見渡してみると、大規模データセンターのUPS市場は、設備事業者と密接な連携関係にある国産勢が強い領域で、200kVA相当の中小規模の需要では、世界市場で仏シュナイダーエレクトリックとシェアを二分している状況という。イートンのUPSは徹底した標準化、モジュール化を推進しているのが特徴で、今回の93PRシリーズも「いかにもイートンらしい製品」と、岡部長は話す。また、93PRシリーズは最大4ラックをつなぎ合わせて800kVA相当までの冗長構成を組むことも可能だ。
ダイトエレクトロンのグリーン・ファシリティー事業は、イートンのUPS製品を主力としており、2016年は同事業で前年比約7割増の10億円の売り上げを見込んでいる。(安藤章司)
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