【北京発】SNSアプリ「微信(WeChat)」などを提供する騰訊(テンセント)の馬化騰・董事局首席兼CEOは3月3日、全国人民代表大会(全人代)の開催に合わせて北京で記者会見を行い、同大会に建議を提出したことを明らかにした。馬・董事局首席兼CEOは、全人代の代表を務めている。
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董事局首席兼CEO 建議は、「互聯網+」行動計画のさらなる推進、共有経済の促進、モバイルインターネットにおけるセキュリティ体系の構築、インターネットを活用した新興技術の利用推進、デジタルコンテンツ産業の発展をテーマとした五つ。このうち、セキュリティ関連の建議について馬・董事局首席兼CEOは、「インターネット産業の第一線の従業者として、情報セキュリティだけでなく、インターネット詐欺、つまり犯罪者による『互聯網+』に大きな関心をもっている。いかに管理するのかが現在、重要な課題になっている」と説明。「互聯網+」の推進にあたっては適切なセキュリティ体系が必要なことを示した。(真鍋 武)