フォトロン（布施信夫社長）は3月8日、講義/収録システム「Power Rec MV」を、湘南工科大学（松本信雄学長）に、CAD・CG授業の映像収録システムとして納入したと発表した。

　湘南工科大学は、工業・総合・普通科など、高等学校の多様な課程で学んだ学生が入学してくるため、入学時のスキルも個々によってさまざまだという。個々のスキルレベルに応じた授業を展開するためには、画一的な授業だけでは補えないことも多く、授業を進めるなかでも問題となっていた。そこで、技術の修得を目指す多くの学生のために、よりわかりやすい授業、また、自主学習を行うことができる環境を整備することを検討し、Power Rec MVを採用した。

　Power Rec MVは、レイアウトを選んで録画するだけで、簡単に高画質な動画コンテンツを制作できる講義/収録システム。従来のCADなどのソフトウェアの場合、作図した細かい線や文字、操作のためのコマンドアイコンなどがきちんと見えないと、自主学習教材に使えなかったが、HD画質で収録できるPower Rec MVは、細かいところまでよく見えるため、今回の目的に最適と判断した。また、ボタンを押すだけで簡単に録画開始/終了できる点も高く評価された。

　湘南工科大学では、録画開始/終了操作が非常に簡単なことから、CADやCGを使うほとんどの授業で収録を実施。収録した映像教材は、学生がいつでも好きな時にアクセスして自主学習に活用している。1年生の学生が「来年の予習のために2年生の授業映像を見たい」と言ってきたこともあり、導入効果を実感しているという。