ニュース
データビークル データ変換ツールをクラウド提供 3ステップで簡単・安価に使える
2016/02/25 19:08
週刊BCN 2016年02月22日vol.1617掲載
データフェリーは、誰にでも使えることをコンセプトとしたデータ変換ツールだ。
事前準備と簡単な操作だけでデータの収集と変換を実現するため、ユーザーニーズに応じて、多様なデータセットを構築することができる。
一般的に、定型と非定型が混在するような複数形式のデータを収集し、変換するには、環境に合わせて専用のプログラムを開発したり、専門知識をもつエンジニア向けツールを使ったりする必要があった。
油野CEOは、「BI(ビジネスインテリジェンス)ツールは安価だが、高度な分析に必要なデータ変換ツールは高額。ゼロから開発するのもコストが膨大になる」とし、データフェリーではその課題を解消する使いやすさを実現している。
具体的には、3ステップの設定で使い始めることができるUI・UXを実現し、分析に関係する処理のほとんどを自動化している。また、オンプレミスとクラウドは、双方向で接続できる。
データビークルは、直感的な操作性を実現するために、電通とtakram design engineeringの協力を得てUI・UXの開発を進めた。アプレッソからは、異なるシステム間やクラウドサービスとの通信において、技術供与を受けた。アプレッソの小野社長は、「ビッグデータを高速で処理するという要望が増えている。顧客の高度な要求に応えるため、高速処理のためにデータビークルにエンジンを提供した」と話す。
当面は予約販売だけでデータビークルから直接販売する考えだという。
今後は「オンプレミスで使う需要も出てくるだろう」(油野CEO)と、ライセンス販売の形態で複数のパートナー企業からの販売を計画している。(谷畑良胤)
- 1