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富士通FIP、木村眼科内科病院にクラウド型電子カルテシステムを提供
2016/02/19 19:08
木村眼科内科病院は、1912年5月に木村眼科院として呉市に開院以来、100年以上にわたり、常に最新の技術を用いた眼科医療を地域に提供してきた。近年ではその医療を求め、呉市内だけでなく、広島県内・県外からも多くの患者が来院しているという。そうしたなか、より高度な医療を提供し続けるため、アクセスがよく最新の設備を導入した新病院への移転とともに、従来まで紙で運用していたカルテの電子化についても検討を進めていた。
一方で、移転と同時期のシステム導入となるため、高機能なシステムでありながら、初期投資とシステムの運用負荷を軽減する必要があった。これに対し木村眼科内科病院は、富士通FIPが提案したクラウド型電子カルテシステム「HOPE Cloud Chart」の導入を決定し、15年10月の新病院移転とともに運用を開始した。
HOPE Cloud Chartは、クラウド型システムのため、電子カルテシステムと医事会計システムのサーバーを購入する必要がなく、初期投資やサーバーの維持費を抑制できる。さらに、システムの保守・管理作業はデータセンターの専門スタッフが行うため、それらの作業負荷も軽減。限られた経営資源(ヒト・モノ・カネ)を新病院への移転やその後の運営に最大限投入するとともに、システムの刷新を実現した。
診療情報は、アイ・エス・レーティングによる情報セキュリティ格付けで、最高評価の「AAAis(トリプルA)」を取得した富士通グループのデータセンターに保管する。そのデータセンターと病院は、サービス専用の高度なセキュリティ網で通信を暗号化している。最先端のセキュリティにより、システムの信頼性を高めるとともに、堅牢な設備により万一の災害時にも大切な診療情報を保全できるよう事業継続性を向上した。
富士通の電子カルテ・医事会計システムのノウハウを結集した高機能なシステムにより、カルテの所在管理や移動、文字の読解など紙カルテ特有の煩雑さを解消した。また、眼科専用のカルテ記載システムや画像ファイリングシステム、診察順番表示システムなどとの円滑な連携により、検査の待ち時間短縮や画像を活用したわかりやすい診察など医療の質も向上。診療業務を効率化するとともに、患者と病院、病棟と外来、医師同士などの情報共有を強化した。
今後、木村眼科内科病院では、電子カルテシステムがもつ情報の集積・検索・参照・分析のしやすさなどの特性を生かし、臨床研究分野への活用を進めていく。また、システムの習熟度もさらに高めていくことで、地域に寄り添いながら、高度な医療を提供し続けていく方針。これに対し富士通FIPは、木村眼科内科病院のパートナーとして、同院が提供する高度な医療を、これまで培ったICTの提案力・技術力・サポート力を結集し支援し続けていく考え。
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