テンダ(小林謙社長)は、昨年11月に提供を始めた新たなクラウドサービスのブランド「TEんTO」を、企業向けソフトウェアサービスの開発・販売、コンサルティングなどからなるプロダクト事業の成長の核に据える。2018年5月期までに、同事業部門の売上高を15年同期比で約2倍まで押し上げる計画だ。また、グローバル市場での事業展開にも注力する方針で、同事業を統括する中村繁貴・常務取締役は、「企業向けソフトウェアサービスに特化したベンダーとして、世界に通用するようなビジネスに育てていきたい」と意気込む。
中村繁貴
常務取締役 TEんTOシリーズの第一弾としては、マニュアル自動作成ソフト「Dojo」を、「TEんDo(テンドウ)」の商品名でクラウドサービス化したほか、TEんDoで作成・編集したコンテンツを配信することができるクラウド型eラーニングシステム「GAKTEん(ガクテン)」、チャット機能やToDoリスト、ファイルの一元管理機能を網羅した社内コミュニケーション用ツール「TEんWA(テンワ)」をリリースしている。とくにTEんWAは、TEんTOシリーズの成長の核になると位置づけており、中村常務は、「社員が心身ともに健康で、会社に対する愛着をもち、活発にアイデアを出せる。そのような環境づくりに苦労している会社は少なくないが、社内のコミュニケーションを改善することで解決できるケースが多い。TEんWAの利用状況をビッグデータとして分析して、社内コミュニケーション改善のコンサルなども手がけていきたい」と、見通しを話す。(本多和幸)