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ユニリタ中国法人 ローカルビジネスに新展開 OEM供給/バンドル提供型で現地パートナー開拓
2016/02/04 19:08
週刊BCN 2016年02月01日vol.1614掲載
総経理
例えば、現地BIツールベンダーの帆軟軟件には、ETL(データ抽出・変換・ロード)ソフト「Waha! Transformer」をOEM供給し、「Fine DW」の名称で販売。帆軟軟件は従業員数約200人、売上高約1億元のISVで、自社開発のBIソフト「Fine Report」のユーザー数は4000社超と近年急速に成長している。巴音総経理は、「彼らは自社ブランドとして、Waha! Transformerを営業してくれる。当社はパートナーの技術者を育成するだけでよく、手間がかからないうえにリスクも抑えられる」と語る。帆軟軟件との協業は昨年秋に開始し、すでに3件の受注が確定。現在も20件程度の見込み案件が進行中だ。
中国には備実必(上海)軟件科技のほかにもETLツールを提供する競合があるが、巴音総経理は、「欧米系のETLツールは価格が高く、通信キャリアや金融機関など、ユーザーの業種・業容が限られている。また、ローカルベンダーのETLツールは、歴史が浅く安定性に乏しい」と説明。一方、Waha! Transformerは日本国内で1400ライセンス、中国でも100社近くの導入実績がある。「中国で07年に導入した大手自動車メーカーでは、これまで一度もエラーが発生していない」(巴音総経理)と安定性にすぐれていることをアピールする。
16年、備実必(上海)軟件科技は、さらにローカルビジネスを加速させる。パートナーを拡充するとともに、Waha! Transformerのクラウド版を提供するなど、より広域で製品を提供する体制を整える。巴音総経理は、「16年は売上高は前年度比で同等の計画だが、内訳は大きく変わり、ソフトウェアのライセンス販売で85%を賄う予定。一方、15年に一定のウエイトを占めていたシステム開発はパートナーへの委託を進める」と構想を語った。
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