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日立製作所 「JP1」が約3年ぶりに新バージョンをリリース 一部でSaaS型の提供に対応
2016/01/21 19:07
週刊BCN 2016年01月18日vol.1612掲載
加藤恵理
主任技師
今回のバージョンアップでSaaS型に対応したのは2製品だが、今後は顧客ニーズなどを把握しながら、他の製品についても検討していくという。「SaaS化は、プロダクト製品と違ってすばやく対応できる。必要な作業期間は、1か月くらいだと考えている」(加藤主任技師)。
新製品として加わったのは、システム障害発生時の原因を分析する「JP1/Operations Analytics」。サーバーやストレージ、ネットワークといったシステム全体の構成要素を自動収集し、障害発生時には原因特定に必要な情報を自動的に抽出する。原因究明に向けた一連の作業を自動化するため、影響範囲の拡大や復旧作業の長期化を防止するために活用できる。「JP1は、運用の自律化に向けた取り組みをしてきている。自動化はその一環で、今後は機械学習なども採用し、JP1を進化させていく」と、加藤主任技師は語る。
このほか、JP1のコア商材であるジョブ管理「JP1/Automatic Job Management System 3」は、ウェブブラウザから利用できるようにした。パートナー企業の要望に応えるかたちで機能強化も実施している。
また、JP1全体でパラメータ数の削減やデフォルト値の見直しなどで、よりスピーディな導入を可能にした。クラウド上での活用を考慮し、OS種別や物理環境を意識しないライセンス体系に変更したほか、ジョブ管理などはオートスケールにも対応している。「JP1を使うというのではなく、使い倒していただきたい」と、加藤主任技師。JP1は、それを可能にする進化を遂げたというわけだ。(畔上文昭)
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