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スプライン・ネットワーク 業界初の印刷ログ監視 大手製造業などから引き合い
2016/01/07 19:07
週刊BCN 2016年01月04日vol.1610掲載
社長
社員が個人情報など内部機密情報を不正に漏えいする際、ファイル名を偽り、印刷し持ち出すケースが多い。同システムは印刷の都度、印刷のイメージやデータに含まれるテキスト情報に加え、一般的な印刷ログ情報を取得する。データはPDFに変換しネットワーク上のファイルサーバーやNASに作成した任意のフォルダに送信する。
収集した印刷イメージログは、同システムに付属する「簡易検索コンソール」で検索したり、専用サーバーソフト「PrintInsightサーバー」を利用し、テキストの全文検索や傾向分析ができる。同サーバーは2016年に発売を予定している。クライアントにインストールするシステムで、外出先からの印刷にも対応している。価格は1クライアント/7800円(税別)。現在使用中のプリンタドライバを使えるため、追加コストは不要。将来的にはクラウドでの提供も検討中だ。
雪野社長は、「現在、社員が1000人以上の大手企業を中心に引き合いがある。CADデータを保有する製造業や患者のカルテをもつ病院などだ。一般企業でもマイナンバー制度の施行に伴って、紙媒体での情報漏えいを懸念する企業から案件が出ている」と話す。同社では、IT資産管理などセキュリティ製品との連携も強化。代理店に対し統合的なシステムを提供する体制を整えている。(谷畑良胤)
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