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QNAP、テックウインド、フォースメディア 3社共同でNAS新製品発表会を開催 QNAPは日本法人を設立

2015/12/24 15:11

週刊BCN 2015年12月21日vol.1609掲載

 台湾のNASメーカーであるQNAP Systems(QNAP)は、販売代理店のテックウインド(王夢周社長)、フォースメディア(池田譲治社長)と共同でNAS新製品発表会を開催、QNAPのNAS製品「TAS-168/268」「TVS-871T」「TVS-x80U-SAS-RPシリーズ」を紹介した。

QNAP
神崎尚君氏
 TAS-168/268は、QNAPのNAS用OSであるQTSとAndroidのデュアルシステムが特徴のホームユーザー向けNAS。QTSとAndroid両方のシステムで同じストレージデータベースを共有する。デフォルトで2TBのストレージ容量を搭載していることから、「容量不足の心配はない」(QNAPのマーケティング部の神崎尚君氏)。また、HDMIモニタ、キーボード、マウスを接続することで、Androidを搭載したデスクトップ端末として利用することができる。Google PlayやQmarketからアプリをインストールすることが可能だ。

テックウインド
野嵜太郎氏
 TVS-871Tは、Thunderbolt 2のインターフェースを2ポート搭載していることが特徴。標準的なイーサネットの通信技術も備え、それぞれのインターフェースが帯域の干渉なく通信することが可能だ。3.2GHz駆動のインテルCore i7のクアッドコアプロセッサをCPUとして採用しており、「端末的に余力のあるもの(CPU)を使っているため、それぞれのインターフェースの帯域をフルに生かし切ることができる」(テックウインドの営業本部PM二部の野嵜太郎氏)。また、「TX-500(5ベイ)/800(8ベイ)」の拡張エンクロージャを用意。TVS-871T1台に対して、最大6台までデイジーチェーン接続が可能で、最大448TBのHDD容量を確保できる。

フォースメディア
日置敬介氏
 TVS-ECx80U-SAS-RPシリーズは大企業・データセンター向けラックマウント型NAS。QNAPの開発した「Qtier」(自動階層化)技術に対応しており、データをアクセス頻度にもとづいてSSDとHDDに振り分け、データの保管場所を自動的に最適化することによって、「最小限のSSDの利用、最小限のシステムコストで、SSDを使った最適なシステムパフォーマンスを実現する」(フォースメディアのビジネス開発部の日置敬介氏)という。12、15、16、24ベイをラインアップしており、拡張エンクロージャを最大8台まで接続が可能。最大で1.2PBの容量を確保できる。

 また、QNAPは、10月21日付で日本法人を設立したと発表。QNAPのSales Directorであり、日本法人の代表も務めるジョージ・チェン氏は、「日本ではコンシューマ・SMB市場で存在感が年々高まってきている」と語り、エンタープライズ市場にも積極的に進出していくとの考えを示した。今後、イベントなどを通して一般消費者から企業まで認知を広げ、国内全域で営業活動を展開する。また、SIerや販売店と連携して企業へのQNAP製NASの導入支援を行っていく方針だ。(前田幸慧)
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