ニュース

双日システムズ、佐賀銀行のIE 6ベースの基幹業務システムを移行

2015/11/26 19:07

 双日システムズ(南部匠社長)は、11月25日、佐賀銀行(陣内芳博頭取)にIE互換ブラウザ「thinforie」とヴイエムウェアのアプリケーション仮想化ソリューション「VMware ThinApp」を導入し、Internet Explorer 6(IE 6)を前提とした基幹業務システムの移行にあたって、既存アプリケーションの継続利用によりコストダウンと移行期間短縮を実現したと発表した。

 佐賀銀行では、IE 6ベースの取引履歴、格付自己査定、稟議支援といったシステムを顧客サービスを支える基盤として長く安定的に運用しており、Windows XPのサポート終了に伴うシステム継続利用の可否が、基幹業務に大きな影響をおよぼす重要な要件となっていた。そこで今回、同行のシステム運用を支援してきた富士通エフサスでは、大きな改修投資を行うことなく業務システムを継続利用する手段として、双日システムズが提供するIE互換ブラウザthinforieとThinAppによるアプリケーション仮想化、富士通エフサスが構築支援する「VMware Horizon」によるデスクトップ仮想化ソリューションの組み合わせを提案した。

 thinforieは、マイクロソフトのライセンス問題に抵触することなく、ウェブアプリケーションの操作性をそのまま実現することができるIE互換ブラウザ。IE 6の代わりにthinforieを使用し、ThinAppでシステムファイルやレジストリ情報など、関連ファイルとともにアプリケーションごと仮想化することで、同一OS上で複数バージョンのIEの使用を認めていないマイクロソフトのライセンスポリシーに抵触することなく、最新のOSやIEが搭載された環境でも、IE 6をはじめ旧バージョンのIEベースで動作するシステムを継続利用することが可能となる。

 14年9月にスタートしたプロジェクトは、15年1月から各営業店への展開へと進み、3月には新たな業務環境がカットオーバーを迎えた。現在は、本店と103の店舗の約1300台の仮想デスクトップで稼動するクライアント端末(うち600台はタブレット端末)上で、thinforieとThinAppで仮想化したIE 6ベースのアプリケーションを継続利用している。

 双日システムズでは、13年4月からアプリケーション仮想化の専門組織を立ち上げ、さまざまなウェブ環境で開発されたアプリケーションの移行を実現し、多くの企業のOS移行を支援してきた。今後も、これまでに培ったアプリケーションの最適化技術とノウハウを生かし、より多くのエンドユーザーに対し、最適な選択肢を提供するとともに、企業の快適なエンドユーザーコンピューティング環境の実現を目指す。
  • 1

関連記事

PCAとサイボウズ、基幹業務のクラウド運用推進に向け協業

ネットワールド、大和小田急建設の業務システムを全面仮想化

PCA、1台から利用できる中小・中堅企業向け基幹業務クラウドサービス

外部リンク

双日システムズ=https://www.sojitz-sys.com/

佐賀銀行=https://www.sagabank.co.jp/