ニュース
プライム・ストラテジー WordPress高速マシンをAWS向けに無償提供 ニューヨーク法人設立で米国にも進出
2015/11/19 19:07
週刊BCN 2015年11月16日vol.1604掲載
代表取締役
今年7月のAzure対応を皮切りに、SoftLayer、さくらのクラウド、ConoHa、Z.comと対応クラウドサービスを拡大してきたが、今回は国・言語などの設定を可能にした「国際化対応版」をAWS向けに提供する。AWS Marketplaceにマシンイメージとして登録されているため、AWSユーザーは簡単な操作でKUSANAGIを利用できる。KUSANAGIのAWS対応については、アマゾン データ サービス ジャパンの今野芳弘・パートナーアライアンス本部長も期待を寄せており、AWSでも活用が伸びているWordPressを高速に実行できる環境を、世界のユーザーに向けて提供できる点が支持を得ているという。
プライム・ストラテジーは日本とインドネシアの拠点でWordPressサイトの運用・コンサルティングを手がけてきたが、9月にシンガポール、10月に米国と相次いで海外拠点を拡大した。中村代表取締役によると、「グローバルでビジネスを展開する企業から、コンテンツ配信の地理的最適化を図りたいというニーズが近年高まっている」といい、米国に本社を置く企業が、アジア市場向けには、ネットワークで生じる遅延を防ぐため、シンガポールなどに置くエッジサーバーからコンテンツを配信するといったケースが増えているという。
WordPressを利用したサイトの運用、パフォーマンス最適化に関して、アジア、米国両地域の顧客から、より充実したサポートを求める声が上がっており、今回の海外体制強化でそれらのニーズに応えられるとしている。また、パフォーマンスの高さやマルチバイト環境対応といった技術面に加え、中村代表取締役は「“日本品質”のきめ細かなサポートも現地の顧客からは評価が高い」と話し、日本のインテグレータならではの柔軟な対応は、米国市場においても強みになるとの考えを示している。(日高彰)
- 1