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2015中国国際工業博覧会 「中国製造2025」に向けた展示多数 ITベンダーの期待高まる
2015/11/19 19:07
週刊BCN 2015年11月16日vol.1604掲載
イベントのテーマは「スマート技術が開く“中国製造2025”」。中国では、2015年5月に「中国製造2025(中国製造業10か年計画)」行動計画が国務院によって発表され、米国やドイツ、日本に並ぶ“製造強国”の仲間入りを目指して、製造業の高付加価値化に向けた産業革新が進められている。同計画では、現在0.95%程度である企業の研究開発投資(対売上高比率)を、20年に1.26%、25年には1.68%程度に引き上げることを目標としており、10大重点分野の一つとして「次世代情報技術」を指定。情報化と工業化の融合(中国版Industry 4.0)やモバイルインターネット、IoT(Internet of Things)などを推進している。IT企業にとっては、工業向けビジネスの商機拡大が見込まれる。
イベントでは、「情報通信技術応用展(ITCS)」と題したIT専門展示会も開催され、中国の3大通信キャリアや華為技術、万達信息など、100社程度のIT企業が最新ソリューションを展示した。日系では、日立グループが出展。ビジネスメディアサービス「TWX-21」や、SAP HANAソリューション「Live in Five」、浙江省嘉興市と連携して提供しているパブリッククラウドサービス「Hi-Cloud+」などを紹介した。
ただし、IT企業の期待とは裏腹に、産業用ロボットなどの製造設備を中心とした展示会場と比べて、「ITCS」の会場内は観覧者が少なく、盛り上がりに欠けた。重点分野に指定された「次世代情報技術」だが、来場した工業関係者のITに対する関心は、まだそれほど高まっていないようだ。
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