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JSOL “デジタル経営”戦略を推進 SAP S/4HANAを中核技術の一つに
2015/10/29 19:04
週刊BCN 2015年10月26日vol.1601掲載
増田裕一
執行役員
HANAはデータをメモリ上で処理するため従来型のデータベースに比べて処理速度が飛躍的に高まっている。JSOLではこの技術をユーザーである製造業の次世代ERPや顧客分析、マーケティングの業務システムに落とし込んでいくことでSIビジネスの拡大につなげる戦略を採る。
JSOLが強みの一つとする製造業向けSIのなかでも、製薬業の主要顧客である医療・介護を巡る制度改正は、システム刷新の大きなチャンスと捉える。国主導で医療分野の「地域医療連携ネットワーク」や、介護分野の「地域包括ケアシステム」を推進しており、「製薬業ユーザーが直面する事業環境の変化はとても大きく“変化をチャンス”にするいい機会」とし、これを機にリアルタイム処理を得意とするHANAをはじめとしたERPの刷新、より一段のデジタル経営の推進を支援していく方針を示す。
ユーザー企業が、市場の変化を迅速に捉え、自社のビジネスに反映していくには、基幹業務システムそのものの抜本的な処理能力や処理速度の増大を図っていかなければならない。このことがJSOLにとってのビジネスチャンスにもつながるわけだ。
製造業領域では、製薬と食品、消費財、自動車、機械を五大領域と位置づけており、リアルタイム処理を軸としたERPやCRM(顧客情報管理)によるデジタル経営の推進によって、同社では、五大領域におけるSIビジネスの規模を向こう3年で3割程度伸ばしていきたいとしている。(安藤章司)
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