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システムサポート オラクルDBのクラウド移行に商機 AWS活用ソリューションを柱に
2015/10/22 19:04
週刊BCN 2015年10月19日vol.1600掲載
事業部長
クラウドの導入に積極的なITリテラシーの高いスタートアップなどは、いち早くAWSのテクノロジーをキャッチアップしたアイレットやクラスメソッド、サーバーワークスといったクラウドインテグレータが、顧客としてすでに獲得してしまっているケースが多く、レッドオーシャンになりつつあるという。一方で、「ミッドエンタープライズやエンタープライズの領域は、まだホワイトスペースがあり、(AWSの日本の運営会社である)アマゾン データ サービス ジャパンからもそうした層のアカウント獲得に対する当社への期待は大きい」と、河村事業部長は話す。Oracle Databaseは、まさにそうした中堅企業、大企業のユーザーがほとんどで、システムサポートはもともと、オラクルのDBソリューションに強みがある。約70人の技術者を擁するほか、オラクルのパートナー向け表彰の受賞実績も多い。
Oracle Databaseのクラウド移行は、相応の規模のシステムに導入されていることもあり、単純にサーバーをクラウドに移行するような案件とは、ハードルの高さがまったく違う。顧客からは、「十分なパフォーマンスの確保やクラスタリングのニーズを、コストとバランスを取りながら実現することが求められる」(河村事業部長)という。ユーザーごとの利用環境も千差万別であるため、事前に十分な検証が必要になる。アマゾン データ サービス ジャパンには、この検証プロセスを支援するパートナープログラムも存在するため、これをうまく使って、ユーザーを拡大していく考えだ。
さらに、同社は東京のほか大阪市、名古屋市にも拠点があり、河村事業部長は、「首都圏以外にはAWSで開拓できるクラウドのホワイトスペースがまだまだたくさんある。本社がある石川県周辺はもちろん、大阪、名古屋でもしっかり案件を拾えるように営業体制を整備している」と、地方のクラウドビジネス開拓にも意欲を示す。
また、今年6月には、PCAの業務ソフトパッケージをAWS上で提供する「クラウド工房 for PCA」の提供も開始している。クラウド工房のユーザーベースの面的拡大策として、こうしたISVとの協業も、徐々に拡充していく。(本多和幸)
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