京セラコミュニケーションシステム（KCCS、佐々木節夫社長）は、連結経営管理ソリューション「GreenOffice Profit Management」に予算管理機能と原価管理機能を追加した新バージョン（Ver.1.8）の提供を10月1日に開始した。

　GreenOffice Profit Managementは、ERPなどの基幹システムから日々の実績データを取り込み、事業経営に必要な経営情報の見える化を行い、マネジメントサイクルを確立する管理会計ソリューション。新バージョンでは、予算管理機能と原価管理機能を追加した。予算管理機能では、売上・経費・原価などの予算を策定でき、期初に立てた予算計画を経営環境の変化や直近の実績に応じて柔軟に見直すことができる。原価管理機能では、その計画に対して、標準原価と実際原価の差異分析を行うことにより、原価低減活動を促進する。

　予算管理機能は、売上、経費、原価などの各種予算を策定する機能。トップダウンとボトムアップの両アプローチで予算策定することができる。さらに、予算シミュレーション機能により、複数のシナリオから最適なシナリオを選択し、正式な予算として採用することができる。また、期初に立てた予算を適切なタイミングで、経営環境の変化や直近の実績に応じて見直すローリング予算にも対応している。

　原価管理機能は、標準原価や見積原価と実際原価の差異をさまざまな切り口から分析する機能。工場・工程・品種の切り口や改善活動の責任単位である部門切り口で差異分析を行うことができる。また、予算管理や業績管理と連動しており、会社業績と連動した形で原価低減活動を行うことが可能。さらに、間接費の配賦にも対応しており、部門別・品目別での配賦が可能で、配賦基準もきめ細かく設定することができる。

　今回追加した機能とこれまで提供してきた業績管理機能を有機的に統合することで、精度の高い予実管理と経営状況の見える化が可能となる。

　税別価格は、20ユーザー840万円から。同社では、インテグレーションを含めて初年度2億円の販売を目標としている。