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サイバネットシステム セキュリティとIT基盤に注力 富士ソフト本体との連携強化を加速
2015/09/17 19:03
週刊BCN 2015年09月14日vol.1595掲載
小谷知哉
常務
サイバネットは、前述のパッケージソフトベンダー製品の代理販売に長年の実績をもっており、「既存のパッケージソフトをうまく連携させ、ユーザーにとってより使いやすい、オールインワンの商材開発に力を入れていく方針」(小谷知哉・常務執行役員ITソリューション事業部事業部長)と話す。同時に、こうした領域を広げていくことによって、サーバーやクラウドなど基幹系システムの領域に強みをもつ富士ソフトとの連携がより容易になるとみている。
CAEはコンピュータで製品設計やエンジニアリングに関する機密情報を扱うため、整合性のとれたIT基盤と情報セキュリティが強く求められる。近年ではデータをクラウド上に展開し、グローバル規模でCAE情報を共有するユーザー企業も増えている。こうした状況で、サイバネットと富士ソフトの接点となるのが、IT基盤やセキュリティとなるわけだ。
基幹系システムは、エンドポイントと常に一体となって機能するものである。既存パッケージを巧みに活用して、独自のエンドポイント・セキュリティ商材を開発するサイバネットと、システム構築やクラウドを含む基幹系システムの構築に長けた富士ソフトのビジネスをシームレスに連携させることで、「サイバネットの多くの既存ユーザーに、より安心してシステムを使ってもらえる環境を、富士ソフトグループ全体として提供できる」(同)ことを狙う。
足下のサイバネットのセキュリティ・IT基盤系の売り上げ規模は、サイバネット全体の売り上げの10%あまりを占めるまでに拡大してきている。サイバネット全体では、2020年までに直近の約2倍に相当する300億円まで売り上げを伸ばす中期経営計画を立てている。セキュリティ・IT基盤系のビジネスも同様に「倍増させていく」(同)と意気込みを示している。(安藤章司)
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