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キヤノン(中国) ネットワークカメラ事業に本腰 パートナー倍増を計画
2015/09/10 19:03
週刊BCN 2015年09月07日vol.1594掲載
網絡可視化解決方案項目総経理
パートナーは、既存の法人事業である事務機器の代理店とは種類が異なる。映像処理ソフトウェアや映像データ保存サーバー構築、映像解析ソリューションなど、ネットワークビジュアルソリューション(NVS)を得意とする企業が大部分を占めている。
中国のネットワークカメラ市場では、ハイクビジョンやダーファといった世界大手だけでなく、安価に製品を提供する地場メーカーが多数存在し、キヤノン(中国)は後発企業だ。価格面で競合に勝つことは難しく、動体検知や持ち去り検知などのインテリジェント機能も、競合がこぞって力を入れており、差異化が難しい。
安東隆行・網絡可視化解決方案項目総経理は、「当社製品の強みは、高品質で安心・安全に使えること。オートフォーカス精度やズーム速度、暗闇での視認性など、性能も優れている」と説明し、品質・性能で差異化を図る。例えば、210万画素モデルの「VB-H43B」では、光学20倍ズームに対応し、拡大した映像でも鮮明に人物を映すことができる。また、ほとんどの中国メーカーの製品保障が1年間なのに対して、キヤノン(中国)では3年間保障を提供している。
グループ間での連携も進めている。キヤノン本社が2014年6月に買収したマイルストーンシステムズの映像管理ソフトウェアは、今年からキヤノン(中国)で取り扱いを開始。さらに、今年2月に買収を発表したアクシスコミュニケーションズとの中国での連携もすでに進めており、安東・総経理は、「彼らは中国で100製品ほど扱っており、これを当社が販売するなどして、提案のカバレッジを広めたい」としている。
調査会社のテクノ・システム・リサーチによると、2014年の中国のネットワークカメラ市場規模(出荷金額ベース)は、13億1000万米ドル。18年には、46億米ドルに拡大する見込みだ。キヤノン(中国)は、、パートナー整備やグループ連携、製品強化などを通して、シェア獲得を狙う。
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