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セカンドファクトリー 今年も江の島で海の家をオープン 自社ソリューションで最適な“夏”を模索
2015/05/28 18:59
週刊BCN 2015年05月25日vol.1580掲載
飲食店向けソリューションを提供しているセカンドファクトリーは、ユーザーにとって本当に役立つソリューションにするために、自社で唐揚げ店「東京からあげ極鶏.Bar」を経営している。東京からあげ極鶏.Barでは、セカンドファクトリーのエンジニアが現場に立つ。店舗運営の体験をソリューションに生かすというわけだ。実際、現場のノウハウを生かして自社ソリューションを磨き上げたことによって、ユーザーの評価が上がったという。
東京からあげ極鶏.Barでは、マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」上にセカンドファクトリーが構築したシステムによって、POS端末による売上/注文データなどの管理、PC端末を活用した情報分析、店舗でのデジタルサイネージなどを運用している。
東京からあげ極鶏.Barと同様の考え方で展開しているのが、江の島の海の家、極鶏.Bar Shonan Beach Storeである。極鶏.Bar Shonan Beach Storeにおいても、Azure上に構築したシステムを活用する。
「海の家では過去2年分のデータがある。当日の状況なども含めて、翌日の売り上げを予想することもできる」と、大関代表取締役は分析データの精度と、ビジネスとしての成功に自信をみせる。
海の家は真夏の戸外というIT機器には劣悪な環境での運営になることから、システム機器の耐久性なども検証できる。昨年のケースでは、炎天下においてレジ用のタブレット端末がすぐに故障したトラブルも体験している。こうした机上では把握できない情報も、同社のソリューションに生かしているというわけだ。
セカンドファクトリーは、クラウド環境の手配から運用サポート、導入支援相談などの支援サービスとソリューション基盤の総称を「SkyDream」として提供している。「SkyDreamは、セカンドファクトリーのパートナー企業のソリューションとの連携基盤としても機能する」(マーケティング&コミュニケーショングループ シニアリードの有馬正人氏)ため、東京からあげ極鶏.Barのケースのように、店舗運営に必要なさまざまなソリューションと統合的に利用することを可能にする。
なお、セカンドファクトリーでは、経営者となって東京からあげ極鶏.Barの新規店舗を運営したいと希望する社員のサポートも行っている。セカンドファクトリーのコーポレートストラテジーグループ プロダクトライセンス営業の高木秀人氏は、その制度を利用し、東京からあげ極鶏.Bar新規店のオーナーとなる予定だ。(畔上文昭)
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