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TISとあくしゅ、異なるクラウド間の差異を吸収、「クラウドロックイン」の打破を目指す
2015/05/25 18:59
クラウドロックインをなくす要素技術としては、「ネットワークやネットワークなどシステム全体をパターンとして記述する手法と、異なるクラウドをまたがったリソース管理を実現するデータセンター仮想化(VDC)の技術を組み合わせる」(TISの油谷実紀・戦略技術センター長)ことで実現する。
同技術を活用することで、システム構成や運用手順を記述したパターンから、システムを自動的に生成・構築することが可能になるとともに、仮想データセンターを活用することで「特定のクラウド上で稼働するシステムを、別のクラウドへ移行する可搬性をもたせることも可能になる」(あくしゅの山崎泰宏代表取締役)と話す。
これまでは、仮想サーバー単体を別のクラウドへ移行することは可能だったが、ネットワークやストレージなどを含めた「システム全体を異なるクラウドへ移行させることは難しかった」(TISの松井暢之・戦略技術センターエキスパート)。
仮想化技術はサーバーのみならず、ネットワークやストレージ、あるいは、あくしゅの山崎代表が取り組むようなデータセンターを丸ごと仮想化してしまう技術を応用することで、こうしたシステムの可搬性を高め、異なるクラウドを行き来させる「クラウドオーケストレーション」の適用範囲を広げられるよう、両社で協力して関連技術の共同開発を進め、クラウドサービスベンダーによる“ロックイン”を打破していく方針だ。
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