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ファーウェイ 法人向けビジネス 売上高100億米ドルへ チャネル体制強化の姿勢鮮明に
2015/05/14 18:59
週刊BCN 2015年05月11日vol.1578掲載
輪番CEO兼取締役副会長
法人向けICTソリューション事業は、14年度において運輸・エネルギー・金融・政府に重点を置いた結果、売上高が前年度比27.3%増の194億元に膨らんだ。それでも、総売上高に占める法人向けICTソリューション事業の割合はまだ7%に過ぎない。ファーウェイでは、総売上の67%を占める通信事業者向けネットワーク事業が今後数年で安定期に入るとみており、徐・輪番CEO兼取締役副会長は、「通信事業者向けビジネスは現在であり、法人向けビジネスは未来」と、法人向けビジネスの今後に期待をかける。
2015年度では、その法人向けICTソリューション事業のチャネル体制強化に力を注ぐという。ファーウェイは現在、自社製品にパートナーの得意分野を組み合わせ、付加価値の高いソリューションを提供する「Being Integrated戦略」を推進しており、販売パートナーの数はすでに世界で6300社を超えている。15年度は、これらパートナーとの協業を引き続き推し進めると同時に、通信事業者を新たなチャネルとして活用。エコシステムを拡大させていく構えだ。加えて、パートナー企業との共同開発・共同研究や、ファーウェイ製品に精通した人材の育成などを推進する「Huawei Authorized Information & Network Academy(HAINA)」を世界の各地域に設立する。現時点では、「HAINA」の目標拠点数や進出地域は明らかにされていないが、日本も候補地に挙がっているものとみられる。
また、徐・輪番CEO兼取締役副会長は、「7月に法人向けのパブリッククラウドサービスを正式にリリースする」と宣言。これまでファーウェイは、サーバーやストレージ、ネットワーク製品などのハードウェアを中心商材としており、今回が初の本格的なパブリッククラウドサービスの投入となる。まずは中国国内で提供し、海外では各地域の通信事業者と共同で提供していくもようだ。
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