ニュース
佳能信息系統(上海) 防犯・防火対策システムを開発 中国の公園にある重要文化財を保護
2015/04/30 18:59
週刊BCN 2015年04月27日vol.1577掲載
総経理
新たに開発した防犯・防火対策システムでは、熱や煙、火などをセンサによって検知し、検知したエリアをネットワークカメラが自動で撮影する。これを管理者が遠隔地からモニタリングすることで、火災の防止につなげることができる。
販売ターゲットは中国の公園だ。伊藤総経理によると、「中国には、仏像などの重要文化財を保有する公園が3000ほどある」という。こうした公園の多くは、すでにネットワークカメラを設置して文化財の監視などを行っているが、カメラだけでは、実際に火災が発生した後でしか対応ができないため、火災の発生前に異常を検知できるシステムのニーズが高いという。
すでに佳能信息系統(上海)では、紅葉の名所として知られる北京市の香山公園で、実機を使ったデモ試験を実施中。伊藤総経理は、「香山公園の事例をモデルケースとして横展開したい。香山公園は、中国全土の公園管理者が視察に来る有名な公園で、ここにシステムを導入することには大きな意味がある」と説明する。重要文化財を保有する公園と強いコネクションをもつ現地パートナーと連携しながら、中国全土に拡販していく構想だ。
佳能信息系統(上海)では、2019年度(19年12月期)の売上高20億円を目標に掲げている。
- 1