ニュース
BCN、IBM SoftLayerのハンズオンセミナー、ミライト情報システムが導入事例など紹介
2015/04/24 18:59
メインスピーカーを務めたミライト情報システムの中登義仁・エンタープライズ事業本部プラットフォーム&クラウド技術部部長は、SIの現場の視点からSoftLayerの特徴を説明した。 中登部長はまず、「国際バックボーンネットワークが利用できるのは大きなメリット」と指摘し、こう続ける。
「SoftLayerの場合、世界各地のデータセンター(DC)が、インターネットではなく専用のバックボーンネットワークでつながっており、例えば、日本のDCと香港のDCにサーバーを置いたとしても、データベースのレプリケーションなどが非常に高速にできる。こうしたサービスが現時点で可能なのは、SoftLayerとGoogleのIaaSくらいではないか」
加えて、SoftLayerは物理と仮想の両サーバー環境を柔軟にコントロールでき、さまざまなサービスメニューも備えている。「そのため、社内にサーバーを置くのとほとんど変わらない使い方ができる」と、中登部長は評価する。さらに、「APIも豊富なので、独自の管理メニューを構築し、課金情報など、必要な情報だけを簡単にコントロールすることができる。こうした運用管理面でのメリットも大きい」と語り、IaaSとしてのSoftLayerの優位性を多面的に解説した。
中登部長の話は、SIerにとってのSoftLayerの価値にも及んだ。
「基幹システムを含め、社内システムをクラウドに全面的に移行しようと考えるユーザー企業は相当数出てきている。われわれがてがけた案件でも、マイクロソフトのERPパッケージ『Dynamics AX』」を、オンプレミス環境からSoftLayer上に移したケースもある」と、中登部長は語り、「IPsecのVPNで社内とSoftLayerを接続し、社内にあるのと変わらないような使い勝手を実現している」との説明を加える。
また、グローバルでECサイトを運営しているようなユーザー企業は、顧客の個人情報を管理するサーバーを現地のDCに置かなければならないケースもある。「そうした用途にSoftLayerを提案するのも有効」として、同社の受注事例を紹介した。
SoftLayerの操作方法の解説は、エンタープライズ事業本部ソリューション事業部プラットフォーム&クラウド技術部プロダクト技術グループの上林義幸氏が担当した。同氏は今回、管理ポータルの立ち上げから、サーバー構築・設定、SoftLayer上で提供される各種製品・サービスのオーダーに至るまで、さまざまなデモンストレーションを展開している。
なお、4月24日にも、三回目のセミナーも開催しており、シリーズ・セミナーは5月22日の最終回を残すのみとなった。講師は、AITが務める。
- 1
関連記事
BCN、IBM SoftLayerの事例と操作を学ぶハンズオンセミナーをシリーズ開催
BCN 特別セミナーで「SoftLayer」を学ぶ 講演とハンズオンを実施
IBM SoftLayerの国内DCが稼働 強み生かせないIBM販社の複雑な心境 大手SIerの参入も刺激に
IBM SoftLayer、技術カンファレンス「Japan SoftLayer Summit 2015」を開催
日本IBM、「IBM SoftLayer」の東京地区DC開設でユーザーやパートナー向けの説明会を開催
外部リンク
ニーズにこたえる売り手を目指す、クラウドキャッチアップセミナー
日本アイ・ビー・エム=http://www.ibm.com/jp/
SoftLayer=http://www.ibm.com/cloud-computing/jp/ja/softlayer.html