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ファーストサーバ レンタルサーバーからサービス型へ 事故から2年余り、全面刷新を推進
2015/02/19 18:55
週刊BCN 2015年02月16日vol.1567掲載
取締役
同社では、2年がかりで事業の立て直しを模索し、導き出した答えが「従来のレンタルサーバーのアーキテクチャからクラウドベースのものへ切り替える」(ファーストサーバの狩野英樹取締役)というものだ。1996年に事業を始めてから長年にわたってレンタルサーバーを手がけてきた同社だが、すでにアーキテクチャそのものが陳腐化しており、「システムやプログラムが複雑に入り組んだスパゲッティ状態」(村竹社長)であることから、基盤そのものを刷新することにした。
新サービスのZenlogicホスティングが採用しているクラウド基盤は、ヤフーが自社のサービス用に使っているシステム技術を応用。ヤフーではオープンソースソフト(OSS)のOpenStackをベースとしたクラウド基盤を自社向けに構築してきたが、この技術を応用するかたちで、今回、ファーストサーバ専用のシステムを新しくつくった。
これによって、柔軟性や拡張性が飛躍的に高まるとともに、メモリやCPU、HDDといったITリソースがシステムの混み具合によって変動しない「リソース保証型」のサービスに仕上げた。レンタルサーバーはサーバーを物理的に貸し出す形態なので、ITリソースは他のシステムの負荷に影響されない。クラウドの拡張性とレンタルサーバーのリソース保証型のすぐれた点を組み合わせたハイブリッドサービスによって競争力を高める。
同社の主な顧客層は従業員数100人未満の中小企業であることから、使いやすく、価格も固定的でわかりやすいように心がけ、今後は中小企業向けのアプリケーションやサービス群の充実によって、向こう3年でユーザー数を2倍の6万社に増やすことを目標に掲げている。(安藤章司)
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