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日立ソリューションズ(中国)、浙江省・嘉興市と連携、現地中小企業にSaaS提供
2015/02/13 18:55
週刊BCN 2015年02月23日vol.1568掲載
日立ソリューションズ(中国)は、2011年10月に設立し、現在の従業員数は約180人。中国のローカル企業を主要ターゲットとして、ITソリューションの提供に力を注いでいる。
中国政府は、現在、工業化と情報化を組み合わせる「兩化融合」を掲げており、約350万の人口を抱える3級都市の嘉興市では、中小企業のIT利活用を推進している。その一環として、今回、嘉興に開発子会社の浙江日立解決方案軟件服務を保有する日立ソリューションズ(中国)と協力関係を結んだ。
「中小企業クラウドプラットフォーム」では、第一弾として、日本の中小企業向けに実績が豊富な日立ソリューションズ東日本のパッケージソフト「Syn(シン)シリーズ」の在庫管理システムなどを提供。その後は、日立グループやパートナー企業のソフトウェアを順次追加していく。すでに日立ソリューションズ(中国)では、パートナー企業を含めた10人程度の専門組織を発足していて、クラウド環境への実装を進めている。
現地の中小企業に対しては、嘉興市が利用を推奨する。さらに、SaaS使用料の一部は嘉興市が負担する予定となっており、多額のIT予算をもたない中小企業でも利用を開始しやすい。
張若皓総経理は、「2015年は、嘉興市でのSaaSビジネスで実績を挙げて、将来はその他の地方都市への横展開を予定している」と今後の構想を語る。日立ソリューションズ(中国)の2014年度(14年12月期)の売上高は約1.4億元。今後3~5年をめどに、SaaSビジネスの売上比率10%を目指す。(上海支局 真鍋武)
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