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TDCソフトウェアエンジニアリング ソリューション型ビジネスに注力 売上高200億円の大台に乗せる
2015/02/12 18:55
週刊BCN 2015年02月09日vol.1566掲載
社長
金融業界向けや一般法人向け、官公庁向けのアプリケーション開発事業は、上期ベースで売上高全体の7割余りを占めているが、こうしたカスタムアプリ開発の納入先についても「当社独自のソリューション型ビジネスの提案を積極的に行っていく」(同)ことで、ソリューション事業の顧客基盤を増強する。
自社で開発したソフトウェアプロダクトのうち、とくに力を入れているのが日本型タレントマネジメントシステムのHuTaCTだ。人事管理システムを発展させたタレントマネジメントシステムは欧米ベンダーを中心に開発が盛んだが、「日本の企業風土に合わない部分が少なからずあった」(同)という。日本企業の多くは独自の人材評価指標をもっているためにカスタマイズ性が重視され、TDCソフトでは、こうした日本の人事課題に焦点を絞った国産のシステム開発に取り組んでいる。
同社はITインフラ構築やネットワークソリューションなど技術力を生かしたり、ストック型の安定収益に貢献する事業も擁しており、ソリューション型ビジネスやアプリケーション開発との相乗効果を高めていくことで事業拡大を目指す。こうした取り組みによって今年度売上高は190億円、来年度(16年3月期)は200億円の大台乗せを狙う。(安藤章司)
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