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キヤノンMJグループ、キヤノンMJと傘下のキヤノンMJ-ITHDの両トップが交代へ
2015/01/28 18:54
また、キヤノンMJグループでシステム構築やITサービスなどのITソリューションを担うキヤノンMJアイティグループホールディングス(キヤノンMJ-ITHD、浅田和則社長)と傘下の事業会社であるキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)のトップも3月24日付で交代。神森晶久専務取締役が、キヤノンMJ-ITHDとキヤノンITSのトップを兼務して両社の社長に就任する。浅田和則社長は相談役に退く予定。
キヤノンMJ次期社長の坂田正弘氏は、複合機など、ビジネスソリューション事業を担当してきた経験から、「ビジネスソリューションとITソリューションは、一体的に提供されるべきもの」と話した。これまでは、キヤノンの製品力や販売力に依存してきた部分があり、国内の景況感が悪くなるとキヤノンMJの業績も悪化しやすいという体質だった。
今後は、キヤノンMJ-ITHDとの連携をいっそう推し進め、キヤノンMJグループならではのITソリューションの比重を増やしてストック型やサービス型のビジネス構成比を一段と高めていくことで、「不況に強い収益モデルの確立を急ぐ」(坂田次期社長)との方針を示した。
キヤノン製品の販売について、キヤノンMJの営業範囲は国内に限られるが、ITソリューションは世界各国・地域のキヤノングループと連携して展開している。このため、「各国・地域のキヤノングループにキヤノンMJグループのITソリューションを付加していく」(坂田次期社長)ことで、ITソリューション事業の海外ビジネスの拡大も、従来通り推進する。
キヤノンMJグループは、2011~15年の5か年長期経営で、「最終年度である今年までの道筋はほぼ見えた」(川崎正己社長)ことから、次のトップへのバトンタッチを決めた。坂田次期社長はトップ就任後、2016~20年の長期経営の指針を策定し、グループの進むべき道を示していくことになる。(安藤章司)
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