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<ASEAN>NEC 安全の専門家を倍増 シンガポールを中核地域に
2014/12/11 18:54
週刊BCN 2014年12月08日vol.1558掲載
清水隆明
CMO
NECのCMO(チーフマーケティングオフィサー)を務める清水隆明・取締役執行役員常務は、「セキュリティ要員の育成や配置に関して、シンガポールを中核にする」ことを明らかにしている。NECは、13年、顔認証技術などを活用して安全の向上を図る事業展開の主役を担う「GSD」をシンガポールに設置した。現地に密着し、ASEAN各国のニーズを吸収する役目を担うこの事業部を生かし、ASEANで急速に高まっているセキュリティの需要に対応する。売上目標2500億円のうち、25%を海外で稼ぐことを目指しており、その達成に向け、ASEAN市場をエンジンの一つと位置づけている。
ASEANでは、経済成長とともに企業のIT活用が盛んになり、システムを攻撃から守るためのセキュリティ対策を講じることが急務となっている。そんな情勢下にあって、日本の総務省や経済産業省は、この10月、「第7回日・ASEAN情報セキュリティ政策会議」を東京で開催し、参加したASEANの10か国の関係者と共同で、インフラ防護の強化を目指すガイドラインを策定した。今後、日本・ASEAN間でセキュリティ関連の情報を共有する体制を築いて、インシデント(セキュリティを脅かす事象)が発生した際に、国境を越えた連携によって迅速な対処を目指す。
ASEANの政府機関や企業に、ITをいかに「安全」に提供するか──。日本のITベンダーは、提案の内容にセキュリティを含めることが賢い売り込み方法となる。
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