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VIVOTEK ネットワークカメラで日本市場を深耕 特許技術を用いた高品質を売りに
2014/12/04 18:54
週刊BCN 2014年12月01日vol.1557掲載
2000年に設立されたVIVOTEKは、企業や団体が業務で利用する産業用カメラの企画・開発をメインビジネスにしている。台湾に本社を置き、世界約80か国で事業展開する。強みは、悪条件でも高精細な映像を撮影でき、画質を劣化させずに少ないデータ容量で映像を転送・格納する独自技術にある。新製品でいえば、天井に設置するタイプの赤外線カメラ。赤外線を拡散する特許技術を用いることで、暗い部屋をほぼ360度撮影できるという。また、撮影した高画質画像を独自技術で圧縮し、低容量のデータとして保存できるソフトもある。ネットワークの負荷を抑えることで、高速回線でなくてもデータをスムーズに転送できるほか、ストレージのコスト削減にもつながるという。
日本で販売するITベンダーは、IT機器販売やシステム開発事業のシステム・ケイやフォースメディアなど数社。販売パートナーは、VIVOTEKのカメラとストレージなどを組み合わせて、付加価値を加えて販売している。
日本の産業用カメラは、まだアナログが主流でデジタルのネットワークカメラは今後ニーズが高まる分野。国産メーカーが強いマーケットだが、VIVOTEKは独自技術を武器にして、社会インフラの増強でニーズが見込めるネットワークカメラの販売を強化する。(木村剛士)
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