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NEC、「Express5800シリーズ」にIaaSが登場、3年分の利用権を固定価格で提供するクラウド
2014/12/03 18:54
「Express5800/CloudModel」は、ユーザーがあらかじめ設定した仕様の「NEC Cloud IaaS」の利用権3年分を提供。購入したユーザー企業・団体には、設定情報などが入った書類が届き、その情報を専用のポータル画面に入力して仮想サーバーを作成・運用する。「物理サーバーを選択する感覚」(浅賀博行・プラットフォームビジネス本部本部長)で利用・運用でき、中堅・中小企業(SMB)に適しているという。また、オンプレミス型システムで運用する「Express5800シリーズ」も専用ポータル画面で管理できるので、「オンプレミス型システムとクラウドを一元的にマネジメントできる」(浅賀本部長)。
メニューは、コストパフォーマンスの高い「スタンダードモデル」と高スペックの「ハイアベイラビリティモデル」の2種類。出荷開始は2015年1月26日で、税別価格は35万6100円から。目標は「3年間で最低でも1万ユーザーの獲得」(石井正則・執行役員システムプラットフォームビジネスユニット)だ。
一般的なパブリッククラウドは、ユーザーの状況に応じて容易にリソースを拡充でき、それに応じて価格が変動するが、「Express5800/CloudModel」は、基本的に最初に決めた仕様は変更できず、価格は3年間変動しない。
この戦略について、「クラウドは必要に応じてリソースを調達し、それに応じて価格が変動することがメリットではあるが、ユーザーにとっては『コストを把握しにくい』というデメリットがある。『Express5800/CloudModel』は、3年分の利用権を一括で購入できるので、コストを把握しやすい。また、仕様の変更は、当然ユーザーから出てくる要望なので、今後オプションを用意する計画だ」という。
また、「Express5800/CloudModel」を「NEC Cloud IaaS」のメニューとしてではなく、IAサーバーブランドの「Express5800シリーズ」のなかに加えたことについて、「今回はSMBをターゲットにしたもので、販売方法は『Express5800シリーズ』を販売してくれている販売店経由を考えている。確かに、NECのIaaSブランドは『NEC Cloud IaaS』だが、SMBや販売店に広く深く浸透しているのは、『Express5800シリーズ』。SMBと販売店にご愛顧いただいている『Express5800シリーズ』で展開することが最適だと考えた」と説明した。(木村剛士)
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